江川海岸の現状について。

皆様はじめまして。

Fourdirectionこと「すー」と申します。

ステンレスで色々モノを作りながら数年前から写真を撮り始め

Instagramなどに写真を載せて楽しんでいるアマチュアカメラマンです。

住んでいる場所からとても近いフォトスポットで私自身もよく

足を運んでいる江川海岸について現在起きている問題の状況をお伝えしたいと思います。

©fourdirection

まずどこから書けば良いか...

江川海岸は木更津市にある潮干狩り場です。

特徴的なのは、過去に使用していたあさり密漁の監視小屋まで続く

電柱が海の中に立っていて不思議な世界に見える海岸です。

©fourdirection

普段は星景写真を撮っているので江川海岸も星と工場夜景、海中電柱を撮りに行ってました。

通い始めたのは３年ほど前からでしたが当時は人もほとんどおらず、

釣りをしに来てる方やたまに、夕日が撮れそうな日は数名居るぐらいでした。

この当時から最近までは砂浜に降りて写真を撮ることは可能でした。

(掲載している写真は立入禁止になる前に撮影しています。)

徐々に人気も出てカメラマンも増え、爆発的に人が増えたのは

2015年11月ごろから各キュレーターサイトで日本のウユニ塩湖と称して紹介され

それがあっという間に拡散し、テレビなどの他のメディアへ飛び火し、人気スポットとなり

数ヶ月前からは観光バスが大勢の観光客に夕陽を見るために立ち寄る様になりました。

この事については色々書きたいのですが、また別の記事で。

そして昨日（2016/7/11）に２ヶ月ぶりぐらいに見に行くと様子が一変していました。

電柱前のスロープには大きなゲートができ「危険、立入禁止」の立て看板。
そして砂浜へは降りることができなくなっていました。

地元の常連カメラマンさんたちに聞くと週末に警察が来て騒ぎになっていたと

聞きましたが、誤報でした。(Twitterで拡散してすみません）

でも、警察の方は事故を未然に防ぐための巡回だったようです。

とてもショックな出来事で実際どういう状況なのか

不確定な情報は出したくないので江川漁協にの窓口へ伺って確認してきました。

窓口でお話を聞いたらゲートや看板の設置は１ヶ月ほど前で、

立入禁止の理由は事故防止のためだそうです。

まず電柱について。

監視小屋は現在使っておらず電柱も通電していないのですが、

電柱が建てられたのが３０年以上前で風化が進んでいてかなり脆くなっています。

そんな危険な電柱に登って撮影している人間が居たのが一番の理由だそうです。

登って電柱の上から落下したり、折れて下敷きになって最悪の場合

死んでしまう事故になってしまった場合に、管理している江川漁協では

責任を取れないからです。

（画像は江川漁協HPから引用）

もう一つの理由は電柱に沿って水路（赤い斜線のエリア）があるのですが、

水深が４Mあるため潮が満ちて境目がわからなくなった場合

溺れてしまう可能性もあるからです。

そのため橋の部分の出入口も閉鎖しているそうです。

地図の黄色いの部分の陸地からは柵越しに撮影はできます。

そして最後に

ゴミ問題。

有名になった場所はどこでもある話だと思いますが

人が増えると共にゴミも増えているそうです。

そして重要なのは今後、

モラルやマナーの改善が見られない場合は
海中電柱の撤去も辞さない。

とのことです。

今後、何らかの事故が起きてしまった場合は、

早急に撤去の動きになると思います。

現在でも状況は悪く、これから各漁協や千葉県、木更津市などと協議して決めていくそうなので

直ぐには無くならないとは思いますが、そういう可能性もあるそうです。

なので現状については残念ですが

一般の方は砂浜部分には完全に立入禁止

となります。この景観を守っていく為に、

自分勝手な行動は控えて、柵を超えるような事は絶対やめて下さい。

（もちろん潮干狩り場なので営業日には指定場所には入場できます）

商用利用の撮影については江川漁協から江川漁協から木更津市観光課へ

窓口を移行したということで、ちょうど海岸でPV撮影に

立ち会われていた担当者様にお話を伺うことができました。

商用利用の砂浜部分での撮影は上記危険部分を除いて立会人のもとで可能だそうです。

詳細は上記の木更津市役所観光振興課内

木更津ロケーションサービスへお問い合わせください。

観光課としては素敵な景色なので現状を維持して残していきたいし

何かしらの改善策が見つかればまた撮影できるようになるかもしれません。

ということでした。

©fourdirection

©fourdirection

残念な事ですがここ最近人気になったスポットでモラルのない行動やマナー違反で

撮影禁止になることがとても増えていて素敵な撮影できる場所がどんどん減ってきています。

江川海岸を目指して沢山のカメラマンや観光客の方が来て楽しんだり感動して頂けるのは嬉しい事なのですが、

これ以上絶景が撮れなくなるのは悲しいことですし、

今まで撮らせてもらった自分が出来るのはこれから海岸に来られる方々へ

正しい情報の共有とマナー向上を呼びかけて素敵な景色を守るのが

恩返しなのではないかと思い記事にさせていただきました。

また以前のように写真が撮れるようになることを願って...

もし、同じ様に考えて頂けたらこの状況をシェアして警鐘を鳴らして頂けたらと思います。

今の現状については以上です。

また何か変化などがあれば記事をあげたいと思います。

もし江川海岸へお越しの際はお気をつけていらして下さい。

長くなってしまいましたが最後まで読んで頂きありがとうございました。